マニアックすぎる?でもクラゲ好きには馴染み深いクラゲです。
エダアシクラゲとは
エダアシクラゲCladonema pacicficumは花クラゲ目・エダアシクラゲ科のクラゲの一種。
ベル型の傘と口柄の周囲に発達する生殖腺は花クラゲの典型的な特徴です。
名前のとおり、枝のように分岐した触手が特徴で、そのうち一本の短めの「枝」の先が吸盤のようになっていて、海草や壁面にくっついて生活しています。
大きさは成体でも傘のサイズが3ミリメートル、触手を目いっぱいひろげても1センチメートルぐらい。野外採集でもときどきは見つかるけど、目を凝らしてさがさないと見逃しちゃう小さなクラゲです。
飼育はすごく簡単!
ブラインシュリンプさえ手元にあれば、飼育はいたって簡単。
水流を必要としないし、小食だし、水質にもうるさくないので、小さめのコップや蓋ができる容器で飼うのがおすすめ。
毎日一回ピペットで吹きかけるようにブラインシュリンプをあたえて、しばらくしたら食べ残しのブラインシュリンプを取り除くだけ。 とくに飼育用の水槽を用意する必要はありません。
ポリプもかわいい!
クラゲももちろん可愛いんですが。さらにいうと、どちらも個人的な意見ではあるのですがポリプの形が特徴的で面白い、というのもエダアシクラゲの魅力のひとつです。
触手が4本だけの、ヒドラ虫類としても小型のポリプなのですがその触手の先が、球状なんです。
毛さきが球の歯ブラシ、なんてありましたね。あんな感じ。もっと古いところでは、マグマ大使の頭の角(アンテナ?)とか。例えは可愛くないですね。
ポリプはヒドロ根が伸びて増殖するタイプです。 こちらは増えたり休眠したり・・・なので不定期に販売してます。
クラゲ芽
水温の変動があると、クラゲが発生します。クラゲ芽はポリプ本体の横から発達します。
飼育水温をやや低め(20度以下)にしておいてから5度ぐらい高くしてあげると、クラゲが出やすいようです。
水温を下げるとクラゲ化がはじまるミズクラゲが有名すぎて、「クラゲはみんな冷やすとクラゲ化する」という誤解があるようなんですが、エダアシクラゲの場合は逆にヒドロ根だけになって休眠に入ってしまいます。
遊離したてのクラゲは1ミリメートルにちょっと足りないぐらい。ヒドロ虫類のクラゲとしては中ぐらいのサイズで比較的扱いやすい種類です。
触手の根元の太い部分がはっきり見えるのでさらに大きく見えます。
飼育のポイントは
他種のクラゲのメデューサに比べると、飼育は本当に簡単。強い光を当てる必要も、水流もいりません。餌を与えやすいような小さな水槽があればもう準備完了。
ポリプはエイレネクラゲにくらべると少しひ弱な印象もありますが、ポリプ自体がもともとやや小さく、温度が上がったときにクラゲがでるとポリプがさらに縮んでしまうせいでしょうか。
もちろん、ポリプ専用水槽なら水槽中にはびこるヒドロ根を楽しめるはず。
他のクラゲでは無理ですが、エダアシクラゲに限っては送気量を調整すればポリプと一緒にクラゲも飼い続けることも可能です。
極小アクアリウムに、是非
「机の上のコップで飼う小さな生き物」を提案してきた当店ですが、エダアシクラゲこそ、まさに最小構成のマリンアクアリウムを楽しむには最高のパートナーです。他にもただ小さいだけのクラゲなら各種いますが、エダアシクラゲならば水流も不要、触手を伸ばす深さも不要で、他の種類なら傘の傷を心配するような水槽内の飾りつけも多少であれば入れられます。長生きするクラゲではありませんから、寿命がつきる最後まで、せいいっぱい可愛がってあげてください。
・クラゲの飼育は、特に水槽を用意しなくてもコップで飼えるサイズです。
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